人生最初で最後になるであろう長崎県「ハウステンボス」訪問

せっかく時間的余裕もあるんだしと、ハウステンボスに行くことにしました。別に特別ハウステンボスに行きたいという訳ではなく、会社更生法を適用されましたし、なくなる前に行きましょうと。というのは半分冗談として、一度、それくらいの負債を負うまで投資した、ハウステンボスの町並みを見てみたいと思ったわけですよ。なんでもいろいろ(レンガとかだった気がする)オランダから空輸したとか。


駅前からのハウステンボスの眺め

10時台発のハウステンボス直行便に福岡駅から乗り、2時間弱、2500円ほどで指定席でハウステンボス前に電車が着きました。なかなかレトロな感じの電車でよかったですね。
ハウステンボス駅を降りると、駅前はちょうど小さな広場になっていて、みんなの記念撮影場所になっていました。私たちもそこからハウステンボスをバックに写真を撮りましたよ。重い荷物を引きずり園内前にある宿泊者向けの窓口に行くと、そこで荷物を預かってくれてチェックインの3時にはホテルに届けてくれるそう。これは便利と荷物を預けて、ホテル料金に含まれている入場券に引き換えてもらおうとしました。チケットを引き換える際、入場券を1500円ほどで1日パスポートに変更できると勧められたので、今日一日は回るだろうと思い、1日パスポートにチケットを変更しました。後にこれは正解だったと思うことになるのですが。
で、園内はというと、確かにオランダっぽい、というかオランダのよいところを集めましたという雰囲気の園内をひたすら歩く。ショップに入ってチーズ作りのビデオを見るためのイスに座りながら、園内での計画を練りました。
アトラクションが少々あるのだけど、人が少ないので並ばずに入れるのですが、ほとんどのアトラクションは時間が決まっていて結局何分待ちという状態。他の展示やショップを見ながらアトラクションまでの時間を待ちました。先にパスポートを買っておいてよかったと書いたけど、毎度チケットを買うためにお金を払ってアトラクションを見ると、費用対効果ばかり考えて怒りが増してしまうだろうと思ったから。ライドに乗ったアトラクションは暗くて次に何が起こるかいろいろ期待して怖かったのだけど、実は期待したようなことは何も起きなかった・・・。そこではドキドキを楽しめたのだけど、中には意味不明、なぜこんなアトラクションになってしまったんだろうとかなり疑問に思うものも実はありました。その筆頭に上げられるのは、「エッシャーのだまし絵」のアトラクション。ありえないって思う。(申し訳ありませんけど)。3Dをうたっているので、普通、だまし絵を3Dで見られると思いません?映像で2回ほどだまし絵が出たので、まったく関係なかったとは言わないけれど、犬を救うために女の子とが天使を探しにいくというメインストーリーはいらないんじゃないかと。このアトラクションがどういう経緯でこうなってしまったのかが思わずいろいろ想像してしまいました。このアトラクションを見た後は、もう何も見なくてもいいやという気分になってしまいました。
園内入り口付近にわざわざ戻って、ホテル・ヨーロッパ宿泊者の特典であるクルーザーに乗りました。これは乗っておいてよかった。園内を一巡りしてくれますし、帰りには乗れないということを知ったから。もちろん私のように一泊だけではなければ、帰りでも午後からクルーザーにホテルから乗れるんですけどね。
ホテルヨーロッパは、悪くなかったです。1フロアに2箇所程にしかエレベータがなくて、私たちの部屋がそのどちらからも遠いところだったのが辛かったですけど。ホテルでまったりした後、まだ見ていない園内の3分の2ほどを見に行こうと外に出ることにしたのですが、ひたすら歩いてたまにショップに入るくらいで、何にも買わずに歩く歩く、歩く。歩きながらどうしたらこのハウステンボスをよくできるのか、なんて話している始末。しかも結論はなかった。。。オランダの飾り窓とか、お薬とか、そういう方向に行ってしまうんですよね。それはまずいでしょ。食事はそんな高級なものは食べず(魅力的なものがなかったので)、長崎ちゃんぽんと皿うどんを食べられる「悟空」という店で食べました。この店は期待していなかっただけに美味しかったんですね。その後、オランダの教会を模したドムトールンという塔にエレベータで上がってみました。でも上も狭いので、上った後に同じメンバーで下に下りてしまう始末。ある一角から下を眺めるとハウステンボス外の景色が見えていて少々興ざめしてしまいました。
ホテルの部屋に戻り1時間ほどゆっくりして、20時50分から5分間打ち上げられる花火を見に出ました。既に席が埋まっていたので、橋横の海沿いの柵に立っていたのですが、ここがある意味ベストポジションでした。5分なのであっという間に終わってしまうんですけど、レーザー光線と音楽に合わせて花火が上がるという、ちょっとディズニーっぽい感じで見る価値はありました。
似顔絵書き屋さんが出てたので、思わず誘われるまま並んでしまい、書いてもらうことに。中国系の方だったこともあり、特に男性は容赦なくデフォルメされてました。15分ほどで似顔絵が出来上がってしまい、なかなか楽しい時間を過ごしました。もしかしたらハウステンボスでこの似顔絵が一番面白かったのかもしれないなんて言うのもどうかと思うけど、楽しかったのはこれかも。
ホテルに戻って隣のカフェから聞こえるピアノとバイオリンの生演奏をバックに聴きながら、カクテルとチーズ揚げを食べました。ホテルの部屋はシャワーのお湯もすごい勢いで出るし、過ごすには非常に快適な空間。もちろんそれだけの金額は払っているからではあるけど。


夜のハウステンボスの町並み。人が少ないので、一人で歩くのはちょっとね。


ホテルヨーロッパの中庭。中央にあるのがクルーザー。夜もイルミネーションで綺麗でした。白鳥たちに餌をやれるように餌箱もありました。餌をあげると白鳥だけでなく魚や鳩にまで餌を取られました。

今日の一言:ハウステンボスは景色を楽しむことに徹底すればいい空間です。何をとっても開園時のままアップグレードしていないんだろうなと思える施設でした。例えばホテルのウォシュレットも昔な感じでした、なんてね。のんびりしたい人にはいいんでしょうね。