ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団


World Orchestra Series 2004-2005 [Series B]
島津製作所130周年記念スペシャ
ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
ROYAL STOCKHOLM PHILHARMONIC ORCHESTRA
アラン・ギルバート指揮 梯 剛之(かけはし たけし)ピアノ

演奏曲の「ブルックナー交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンティック」」は結構好きな曲でした。あとアンコールの中でも最後に演奏した曲、「アルベーン:「ザ・マウンテンキング」より羊飼いの踊り」がスピード感があって好きでした。

席が2列目の中央よりだったので、演奏者が目の前で、いつもと違った楽しみがありました。演奏者が非常に身近に感じされるんですね。音が反射ではなく直接届くのを感じれます。しかも今回はハプニングばかりでした。
まず、バイオリンの一番前に座ってた女性の弦が切れるところから始まって、ビオラの一番前の男性のメガネが壊れたり。舞台の土台の部分を壊してしまったり、椅子の高さが皆さん足りなかったようで、椅子を2つ重ねて高さを出していたり、クッションを置いたりと工夫していたりといろいろ面白かったですよ。

弦の方は、バイオリン本体側の弦だったので、女性は演奏できなくなってしまったのですが、後ろの男性のものと交換して彼女は演奏を続けました。男性は自分の上着のポケットから弦が入った紙を取り出し、他の演奏家からも弦を受け取って、演奏中に弦を付けて、3分後くらいに演奏を再開していました。曲が終わった後に彼女にバイオリンを返していました。

ビオラの方のメガネが壊れたのも驚きました。本人も驚いてましたけど。片方の耳掛けの部分がレンズから外れてしまったのですね。でも頑張って演奏を続けていました。1列目にビオラが2人いたのですが、この二人が仲良しみたいで。メガネが壊れた若い人が間違えたのか、年配の方がずっとからかう様に彼のほうを見ていて、攻められた彼の方はアンコールの時は蹴るフリして抵抗してたりと。

こんな感じでいろんな意味で楽しめたコンサートでした。