アーラン(Erlang)とはなんでしょう

以前アーランを調べた時に情報が少なかったので書いてみました。あくまで備忘録ということで、間違っていても責任はとれません。


1つの通信回線で1時間の通信が行われた場合の呼量を1アーランという。
たとえば、1時間あたり6分の回線使用時間であれば0.1アーランとなる。

呼量(アーラン)=1時間あたりの呼数 × 平均保留時間
0.1     =    1     X 0.1(時間)

平均保留時間というと分かりにくいんですが、保留ボタンを押していた時間ではなくて、1回の通話あたりの電話を使っていた(回線をしようした)時間になります。

ここで20台の電話機が通信回線に繋がっているとすると、1時間あたりの呼量が上記の20倍になって、呼量は2となる。通信回線は少なくとも2本は必要ということになります。
ただし、20台の電話が同時に通話を開始したら、20回線必要ということになり、2本しか回線を用意していなかったら18台からの通話は失敗するわけです。この失敗する率のことを呼損率といいます。

システムを提案する際には、呼損率を0.1%(あくまで仮の数字)でシステム設計してください、といった指示を出したりします。


分かりやすい説明をしているサイトを見つけました
http://www.mirai.ne.jp/~suehiro/term/e.htm

デンマークの数学者の名前からアーランという名前になったそうですが、スウェーデンにアーランダ空港ってあるんですね。へぇ。